30代警備員Fさんの事例 闇金への扉〜危険!闇金の手口とは
Fさん(30代男性)は、地元で警備員として勤めておりがっちりとした体つきですが、
人がよく、どちらかというと気が弱いタイプといえました。
そんなFさんは車をいじるのが趣味で、それが高じてか、
ずるずると消費者金融からの借金を持つ身。
その日Fさんは月に一度の返済をしに来店しました。
しかしいつものにこやかさというか、人当たりのよいFさんの表情がありませんでした。
何か思い詰めたような暗い表情でした。
「担当のZさん(私の上司)を呼んでもらえますか」
そう言われてZを呼び、2人は応接室へ入りました。
業者からの怪しい紹介
これはZから聞いた話になりますが、Fさんの話というのはまたしても闇金についてのことでした。
ただ、闇金といっても第一章で述べたKさんのものとは違いました。
きっかけは一緒で、Fさんも某雑誌の広告を見て融資の申し込みをしたようです。
すると業者は
「うちでは審査に通らなかった、あなたも通らないところに何度も申し込むのはイヤだろうから、こちらの提携会社に申し込んでみてはどうか」
という提案をしたのです。
そしてあまり有名でない消費者金融の名を2・3挙げ、そこに申し込みをしてみて、結果を知らせてくれということでした。
さらに言うには、
「こちらが紹介したということは上にわかるとまずいから、決して言わないように」と釘をさしました。
マージン?法外な手数料の請求
「おかげさまで、2社から融資を受けられました」
Fさんがそう言うと、相手は
「それでは、紹介手数料の話になるんですが…」
と、Fさんが融資された金額の40%を請求してきました。
これはさすがのFさんも驚き、それは多すぎるのではないかと反論しました。
しかし相手も慣れたもので、
「手数料をいただけないなら、先方に言って融資を停止してもらいます」
等、とんでもないことを言い出す始末です。
そこで「じゃあいいです、借りた分はなかったことにして全額返金してきます」と言えないのがお金が必要な者の弱み。
実際の借金の額
ましてやこの時Fさんは相手に一応の恩まで感じていたので、そう強い態度に出られなかったのかもしれません。
そして相手の銀行口座に24万円を振り込んでしまいました。
さらに振り込みをした証明として、振り込み用紙のコピーを近くのコンビニからFAXさせるという念の入れよう。
「FAXを送りました」と電話をしようとしたときにはすでにつながらず、やっと自分がだまされた事に気づいたのです。
差し引き36万円がFさんの手元に残った訳ですが、実際の借金の額はもちろん60万円。
相手に恩を着せて自分の言い分を通しやすくし、人が借りたお金を自分の取り分にしてしまう、これが紹介屋と呼ばれる悪質な業者の手口です。
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