20代バイトYさんの事例 闇金への扉〜危険!闇金の手口とは
人を疑わない、というのは何も性格だけではなく、経験不足からくることもあります。
ガソリンスタンドでアルバイトをしているYさん(20代女性)もそんな一人でした。
若いYさんでも、使途はわかりませんが数社の消費者金融からの借入がありました。
それでも返済は滞ることもなかったのですが、
あるときから返済が遅れがちになってきました。
上司のZが事情を聞いたところ、
Yさんもとある業者の罠にかかっていたようです。
申し込み
遊ぶお金か何かが入り用になったのでしょうか、Yさんは雑誌の広告に載っていた東京の金融会社に電話をして申し込みをしました。
たいていの広告が甘い条件を載せているので、申し込みやすかったのかもしれません。
「審査の結果ですが、残念ながら融資は難しいですね…」
数社からの借金があったので、アルバイトという身ではこれ以上借りられないんだ、とYさんはしょうがないと思いました。
たしかにその時の状況はぎりぎりだったようで、それ以上の貸付はどこもしなかったと思われます。
クレジットカードのショッピング枠
しかし電話の向こうで業者は話を続けます。
「Yさん、クレジットカードはお持ちですか」
「はい、ありますけど…?」
「そちらのショッピング枠をまだ使っていないようでしたら、現金化にご協力できると思いますが」
Yさんは、一瞬何を言われているのかわかりませんでした。
クレジットカードではキャッシングを利用していましたが、ショッピング枠はあまり気にしていなかったのです。
その時のショッピング限度額は30万円で、ほとんどまるまる残っていたそうです。
そのことを相手に告げると、
「こちらで指示した物をクレジットカードで購入してもらえたら、その商品を7割の値段で買い取ります」
という言葉が返ってきました。
Yさんはそんなこともできるのか、と簡単に納得してしまいました。
買取屋そして破綻へ
Yさんが指定された物はノートパソコンで、20万円程の価格でした。
言われた型番と商品の送り先をメモして、早速Yさんは家電量販店へ出向きました。
そしてクレジットカードでそのパソコンを購入し、すぐに宅配便で送ったのです。
数日してYさんの銀行口座にお金が振り込まれました。
買取屋は、このように客のショッピング枠を利用して買い物をさせて、自分たちは電化製品を高値で買い取る業者へ商品を流すのです。
現金を融資するわけではないので貸し倒れのリスクはないという訳です。
そしてしばらくしてまたYさんに電話がかかってきて、今使える額を聞き、それにあった商品を買わせていました。
そんなことが続いていましたが、あるとき業者からYさんに電話がかかってきました。
「先日送ってもらったデジカメだけど、Yさんの発送が遅れたから商品の価値が下がってしまったんですよ」
と、約束した半分の額を振り込んできました。
Yさんのショッピング枠はすでにいっぱいになっており、受け取ったお金はリボルビング払いの必要返済額にも満たないものでした。
さらにその頃Yさんはアルバイト先の勤務日数が少ない月が続き、収入のほとんどが返済に回されるという状況になっていました。
クレジットカード会社への返済が数ヶ月遅れ、とうとう「残金を一括返済するか、購入した商品を返還してもらいたい」という通知まできたのです。
安易に業者の言いなりになってきたYさんは、どうしていいかわからなくなってしまいました。
話を聞いたZとしても、返済の目処がつかないYさんに追加融資することはできませんでした。
結局Yさんは他からなんとか借入をして返したのか実家に頼み込んで払ってもらったのかわかりませんが、うちの社へは完済後音沙汰がなくなりました。
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