闇金・消費者金融の歴史 闇金への扉〜危険!闇金の手口とは
一般に言われている「サラ金地獄」は、78年、83年の2つのピークがあったとされています。
当時の風潮では「借金は恥」という意識が強かったのと、
一般に自己破産の制度が知られていなかったことなどがあげられます。
自らが抱えた多額の借金を恥として自殺・蒸発してしまうのは、
借りた金を返せなくて申し訳ないという気持ちからなのです。
第一、二次サラ金地獄
「第一次サラ金地獄」―78年のデータでは、自殺者180人、蒸発者2203人、
またそれに関わる犯罪件数が実に5511件と、恐ろしい数字になっています。
これは、債務者側の意識が打ち出した数字とも言えます。
78年の第一次サラ金地獄が債務者側の罪の意識によるものが大きいとするなら、83年の「第二次サラ金地獄」は、債権者側の取り立て行為が激化したことにあると見られています。
というのも、その年の秋にサラ金規制二法が施行される前にと、債権者側が強烈な取り立てを行ったからなのです。
そして自殺者や心中者を1155人も出すという結果になってしまったのです。
昭和40年代、高度経済成長期とともに、消費生活の変化が現れます。
これまでの質屋に代わって貸金業に転化するところもありました。
そしてオイルショックを境に、貸付先のなくなった銀行で余ったお金が、直接ではないにしろそういった貸金業者に流れていくわけです。
資金を得たサラ金業者はそれを元手にますます積極的に個人融資を行い、高い利息を得て規模を拡大していくのです。
当然無理な貸付も多数あり、債務者の返済が滞ると厳しい取り立てがされ、そのために自殺・夜逃げをする人が増えるなど、「サラ金地獄」とよばれる社会問題になりました。
消費者金融の歴史
今でこそ庶民の味方のような明るいイメージを全面に打ち出している消費者金融も、かつてはサラ金―サラリーマン金融と言われて、その取り立ての厳しさは多くの人に恐れられ、イメージも定着していました。
そのサラ金ももとは団地金融と呼ばれ、団地住まいのサラリーマン家庭を貸付対象にしていました。
団地に入るためには身元も収入も安定していないといけない。
実際そこに住んでいるのだからもう審査の必要はない。
それが、無担保融資の根っこになっているのです。
業界の淘汰
その後の法改正や監視制度の変化がありました。
サラ金規制二法の施行によって多くのサラ金業者が倒産、大手会社も苦しむ時代がやってきたのです。
事象は何事も流れの中で起こるもの。
サラ金もある日突然出現したわけではないのです。
先ほど述べたオイルショックのような時代背景が様々な社会的影響を及ぼすものなのです。
この時代、サラ金業者は自分たちが起こした社会的影響によって苦しめられたのです。
世論はもちろん厳しく、資金繰りも苦しい、マスコミは騒ぎ、サラ金業者は広告も出してもらえなくなりました。
サラ金業者のやりたい放題の時代が終わったのです。
その後の展開
それでも大手が倒産しなかったのはその厳しい時代からはい上がる努力を続けてきたことにあるでしょう。
不況の折り、小口ローンのノウハウでは負けてしまう銀行は消費者金融会社に資金を提供、広告業界でも消費者金融の広告を打ち出し始めます。
これもまた、不況という時代背景が影響しているのです。
消費者金融の活動としてはティッシュ配りに始まり、無人契約機の乱立が始まります。
無人契約機導入に慎重な姿勢を見せていた会社もありましたが、この無人契約機が人の心理にうまくはまり、実際に対面せずとも契約・返済ができる手軽さで加速度的に利用者を増やしていったのです。
新たな問題
無人契約機の利用者が増えるにしたがって、一昔前とは「借金に対する意識」が変わってきたのもこの時代の特徴です。
お財布感覚で借り入れをし、その利息の高さにも気づかずまた借り入れを重ねる。
するとある時自分が返済不能の状態に陥っていることに気づく。
その借金を返済するためにまた他社から借金をする。
すべてがすべてそういう人ばかりではありませんが、明らかにこの時期から、自己破産申立件数が増加し始めたのです。
消費者金融も変わる
そして近頃では、消費者金融同士の合併や銀行との提携、さらに外資系会社に吸収されるなど、一元的だった消費者金融会社の業務方針・スタイルも様変わりしてきました。
合併まで至らずに倒産になる準大手もありました。
海外の企業も、昔から日本の消費者金融に目をつけているところがありました。
私がいた頃の話ではアイクは外資系でしたし、レイクがGEコンシュマーファイナンスになったりという具合です。
銀行との提携は今やたくさんありすぎてわけが分かりません。
ですから、自分の使っているクレジットカードがどこと提携しているか知っておくのも大切かもしれません。
提携のメリット
ほかの金融機関と提携することで何が変わったか。
大きな点は、個人信用情報の利用の仕方です。
どういうことかというと、以前は銀行は顧客の信販会社や消費者金融での借り入れの事実を調べることはできませんでした。
信用情報を扱う機関が異なったからです。
逆に消費者金融などは、顧客の銀行のローンなどの利用状況はわからなかったのです。
そのため、昔はサラ金から何件も借り入れのある人が普通に銀行でローンを組めたりしたものです。それが提携後になると、系列会社として情報の交換ができ、企業としてはより顧客の信用情報を見やすくなったと言えます。
そして消費者金融の方は、銀行という名前を使える点で、企業イメージをアップさせることが可能になりました。
未だ銀行という名前に信用があればの話ですが。
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